良性の脳腫瘍

良性の脳腫瘍の一つである聴神経腫瘍

聴神経腫瘍はまず最初に聴力の低下が症状としてあらわれることが多いです。この聴神経腫瘍というのは聴神経の周りにできるからです。聴力の低下は徐々に進行してくるので本人は最初の頃は気づくことがあまりありません。これ以外の症状には顔面のしびれや顔面の筋肉の麻痺、嚥下障害などが出てくることもあります。この腫瘍は良性なので命に関わるということはほとんどありませんが、めまいなどが起きる可能性も出てくるので聞こえにくいなと感じた時にはなるべく早い段階で耳鼻咽頭科へ行ってみるのが良いです。徐々に難聴の症状が進むことが多いのですが、ごくたまに急に難聴が出ることがあります。こういう時には突発性難聴と間違えられやすいので気をつけなければいけません。

聴神経腫瘍は手術と放射線治療のどちらがよいのか

よほど聴神経腫瘍の大きさが小さくない以外では手術によって聴神経腫瘍の原因となっている腫瘍を取り除く方法がとられます。しかしこれにはリスクもあります。腫瘍があったほうの耳に難聴が残ってしまうことや顔面神経の損傷による顔のゆがみです。放射線治療もあるのですが、放射線の場合はあくまで腫瘍が大きくなるのを防ぐ処置であり、まれに腫瘍が大きくなっていって結局手術を受けなくてはいけないことになる場合があるのです。確率としては10%ほどですが、いずれ手術が必要となることを考えれば手術を受けてしまうという選択もできます。腫瘍ができた場所によっては大きくなることで脳幹の働きが障害されてしまいますので生きていくことが困難となります。脳幹は生きていくための呼吸や目覚め、血圧の維持、食べ物を飲み込むなどがうまくできなくなってしまうのです。これによって最終的に死に結びつく悪性腫瘍ともいえるのです。